【若者と言葉づかいに関する意識調査】約9割が「若者の言葉づかいに違和感を覚えたことがある」と回答!その背景とは?

SNSや動画配信の普及により、日々変化する若者の言葉づかい。

「それ、若者言葉?」「使い方、合ってるのかな?」と感じたことがある方も多いのではないでしょうか。

カジュアルな表現や略語、ネットスラングが広がる一方で、「言葉が雑」「失礼に聞こえる」など、違和感や不安を感じる声も増えています。

そこで今回、言葉の窓口では全国の20~60代以下の男女102名を対象に、「若者と言葉づかいに関する意識調査」を実施しました。

若者言葉へのイメージや、言葉づかいに対する世代間のギャップ、コミュニケーションにおける不安や期待などを可視化しています。


調査サマリー

  • 約9割が「若者の言葉づかいに違和感を覚えたことがある」と回答

  • 違和感を感じた表現の第2位は「語尾が軽い」気になる第1位は〇〇

  • 若者言葉の情報源、第1位は「SNS」第2位は「動画(YouTubeなど)」

  • 約8割が「自分の言葉づかいにも気をつけたい」と回答

  • 若者世代の約6割が「自分の言葉づかいに不安を感じたことがある」と回答

  • 言葉づかいに関する不安の第2位は「敬語の使い方があいまい」第1位は〇〇

  • 世代間ギャップを感じる原因として「意味がわからない」「馴染めない」など多数


約9割が「若者の言葉づかいに違和感を覚えたことがある」と回答

まず、「若者の言葉づかいに違和感を覚えたことがありますか?」という質問に対し、

  • ある:89.2%

  • ない:10.8%

という結果になりました。

多くの方が、日常会話やSNS上で「若者言葉」に戸惑いや違和感を覚えた経験があることが明らかになりました。


違和感を感じた表現 第2位は「語尾が軽い」気になる第1位は…?

次に、「どのような言葉づかいに違和感を覚えましたか?(複数回答可)」と質問したところ、

  • 意味がわからない略語・造語:35.2%

  • 語尾が軽い(〜っす、〜じゃね?など):28.4%

  • 敬語とタメ口の混在:19.6%

  • 無表情で無感情な言い方:9.8%

  • 笑いに逃げる表現(草、ワロタなど):7.0%

という結果に。

とくに、「意味がわからない」「突然使われても対応できない」という声が多く、世代による言葉のズレが課題となっていることが分かります。


若者言葉の情報源、第1位は「SNS」

続いて、「若者言葉をどこでよく見聞きしますか?」という質問では、

  • SNS(X、Instagram、TikTokなど):39.2%

  • 動画(YouTube、配信アプリ):28.4%

  • テレビやネット番組:17.6%

  • 実際の若者の会話:11.8%

  • 雑誌やニュース記事:3.0%

という結果に。

SNSや動画メディアが圧倒的な影響力を持っていることがわかります。日々の投稿やコメントが新たな言葉の発信源になっているようです。


約8割が「自分の言葉づかいにも気をつけたい」と回答

「自分の言葉づかいに気をつけたいと思いますか?」という質問には、

  • 思う:78.4%

  • あまり思わない:21.6%

という結果に。

若者言葉が注目される一方で、自分自身の言葉づかいを見直したいという人も多く、言葉への関心の高さがうかがえます。


若者世代の約6割が「自分の言葉づかいに不安を感じたことがある」

20~30代の回答者のうち、約6割が「自分の言葉づかいに不安を感じたことがある」と回答。

とくに就職活動やビジネスの場面で「敬語の正しさ」や「相手にどう伝わっているか」に不安を覚えるという意見が多く寄せられました。


不安の第2位は「敬語の使い方があいまい」第1位は…?

言葉づかいへの不安について(複数回答可)聞いたところ、

  • 相手に失礼な印象を与えていないか不安:34.3%

  • 敬語の使い方があいまい:27.5%

  • 言葉の意味を誤って使ってしまう:21.6%

  • 会話で咄嗟に言葉が出てこない:11.8%

  • SNSでの発信が怖い:4.8%

などの声が挙がり、「正しく伝えること」「印象が悪くならないか」を気にしている様子がうかがえます。


世代間ギャップの原因「意味が通じない」「馴染めない」が多数

最後に、「言葉づかいで世代間のギャップを感じたことはありますか?」という質問には、

  • ある:65.7%

  • ない:34.3%

と回答。

「若者言葉を聞いても意味が分からず、話についていけなかった」「丁寧な言葉で返したら“固い”と言われた」など、価値観のズレも浮き彫りになりました。


【まとめ】言葉の変化を受け入れつつ、自分らしい表現を磨こう

今回の調査では、約9割が若者の言葉づかいに違和感を感じた経験があり、同時に自分の言葉づかいにも意識を向けていることが分かりました。

言葉は時代とともに変わるものですが、伝わり方や相手への配慮は常に大切です。

若者言葉を否定するのではなく、お互いの違いを理解しながら、自分に合った言葉づかいを身につけていきましょう。


調査概要:若者と言葉づかいに関する意識調査

  • 調査期間:2024年3月2日 ~ 3月20日

  • 調査機関:言葉の窓口

  • 集計対象:全国の20〜60代以下の男女

  • 有効回答数:102名

  • 調査方法:インターネット調査

  • 質問内容:

    • 若者の言葉づかいに違和感を覚えたことがありますか?

    • どんな表現に違和感を覚えましたか?

    • 若者言葉をどこでよく見聞きしますか?

    • 自分の言葉づかいに気をつけたいと思いますか?

    • 自分の言葉づかいに不安を感じたことがありますか?

    • 不安に思う理由は何ですか?

    • 言葉づかいで世代間ギャップを感じたことはありますか?